旬の魚図鑑
その地域により魚の旬は、違います。 三重の海の旬の魚をご紹介します。購入時の参考にしていただければ、幸いです。
三重の海、春~夏が旬の魚
タコ
「タコ?タコ!」とグロテスクな姿から触れない人も多いのでは?でも、食べるのが嫌いな人は少ないと思います。
この辺りでは、4月~5月が解禁で毎日200kg~300kg位、水揚げされています。
食べる時の下処理は、頭の中の内臓を取って塩揉みをしてぬめりを取り除きます。
茹でる時は80℃ぐらいのお湯で7分~8分位茹でます。(熱湯では硬くなってしまいます)
腕に自信のある方は、生のままお刺身にしても美味です。
メバル
春先から夏にかけて旬の魚で、獲れる場所によって種類が異なります。
沖で獲れるものを「沖メバル」と呼び、沿岸で獲れるものより体の色が薄く味が淡白です。
沿岸部で獲れるものは、体の色は茶色から金色で、味も濃厚で美味しいです。
煮魚としてよく使われ、適度に脂がのっていて美味しくいただけます。 サイズの大きいものは、お刺身としても美味です。
アジ
熊野灘産。
大きさは7cmくらいから。
小さいものは揚げ物等にお勧めです。
南蛮漬けが今の時期さっぱりと美味しいです。
大きいものは塩焼き、お造りにどうぞ。
アカイカ
熊野灘沿岸で獲れ、身はアオリイカより薄めです。
生きている時は透明、その後赤色になります。
甘みがあり、お造り向きです。
アオリイカ
熊野灘沿岸で獲れ、身は肉厚です。
甘みがあり、イカの王様と言ってもよいです。
お造りが一番ですが、天ぷら等にも最適です。
イサキ
一本釣り、大敷網で獲れるが、なんと言っても活け〆にしたものを素早くお刺身でいただくのが最高でしょう。
煮付け、塩焼きは、20cm後半位のものが美味しい。
大きいものは、2kg近くになるものもあります。 活け〆の際に神経抜きをしても他の魚より締まりが早いので、当日に食べるのがベストです。
三重の海、秋~冬が旬の魚
ワラサ(ハマチ)
青魚のお刺身用としては定番です。 一般に出回っているのは、ほとんどが養殖です。
天然魚は一定時期に定置網、巻網などでまとまって水揚げされています。 養殖魚と天然魚の違いはやはり脂ののり。こってり系がお好みの方は養殖魚、あっさり系が好きな方は天然魚がお勧めです。
お刺身以外には、切り身にして照り焼きがお勧めです。やや厚めに切った身をタレに漬け込んで焼きます。脂ののっている時期(10月頃~3月)は、とても美味しいです。
マアジ
一年中を通じて水揚げされているおなじみの魚ですが、春はいろいろな大きさのものが獲れます。
中でも「豆アジ」と呼ばれる約2~3cmぐらいのものが水揚げされます。 この「豆アジ」はこの時期だけで、その後は成長した7cm以上のものとなります。
スーパー等では、「青アジ」「ドンパクアジ」も「アジ」という名で売られていたりしますが、当社が「アジ」として扱うのは「マアジ」だけです。 アジは料理法も多彩で、シンプルなところではお刺身、塩焼きから、煮付け、天ぷら、フライ。 その他、和洋中といろんなお味が楽しめます。
タイ
魚の王様と言われ、お刺身では最高級の魚です。
旬は10月~2月頃までで、一本釣りで獲れる鯛は格別。 脂ののり、形、色とも王様の名にふさわしいと言えます。
お刺身の他、鯛しゃぶ、煮物(アラ煮)等、シンプルな料理でも美味しくいただけます。
しかし、産卵期を迎えた3月頃になると、脂も落ち味もいまいちになります。
カンパチ(シオ)
毎年8月後半から幼魚が出始め、9月~10月になると600g~1500g位に成長します。
これとは別に1年物、2年物も出回り、同じ時期に2kg以上のものから4kg、5kgのものもあります。
11月に入ると何年物なのか10kgを越えるものも水揚げされます。
時には30kg以上の大物も獲れる時があります。
お刺身をするときは、1kg~2kgサイズはできるだけ早く、大きいサイズは神経抜きをしてから3日~1週間位寝かせてから造った方が美味しくいただけます。
他には魚すきにしても美味しいです。
カワハギ
阿曾浦では10月1日から解禁になり、1日で400kg~500kgも水揚げされることがあります。
見た目には愛嬌があって可愛い魚ですが、他の魚や貝等と一緒に活かすと、するどい口で突付き回し傷だらけにしてしまいます。(以前、伊勢海老の目、足を全部突付かれ売り物になりませんでした。)
こんな嫌なヤツですが、味はなかなか美味しいです。 薄造りにして肝(肝臓)を醤油の中に溶かして食べたり、煮付けても美味しいです。
また、4~5cmの小さい魚は観賞魚として飼ってみるのもいいのではないでしょうか。
観賞魚
観賞魚も混じる事があります。もし必要があれば、ご相談に応じますので、お問合せください。